さて!
2018年末にシンガポールに渡りはや丸2ヶ月が経過した3月の頭。
一時帰国してまいりました。
送別会もたくさんしていただいた手前なんだか顔を出すのも恥ずかしいくらい早い一時帰国だったものの、シンガポール住民として日本に一時帰国するのはなんだか不思議な感じ。
感じだけではなく、実際に異なることもあるんです。
それは、「日本国内居住者ではないこと」。
…当たり前ですよね。そう、当たり前なんですが、実は色々と違うことも。
というわけで今回の記事です。
もくじ
非居住者は免税の対象になる。
そう、『免税』です。
街中で見かける「免税」や「Tax Free」の文字、空港の免税店、中国人の爆買い…
ブランド志向なわけでもないし、海外で買い物なんてしないし、ということで結構他人事だったんですが…
うっかり(?)海外生活になったら、しっかり活かしておかないと。
特に日本では品質の確かなものが買える(全体的に粗悪品が少ないという意味と、どこで買えばいいかが分かるという意味を含めて)ので、使わぬ手はないなと。
免税の対象となる『非居住者』とは?
『非居住者』が免税の対象になると書きましたが、もちろん制限はあります。
条件は以下の通り。(2019年3月現在)
出典:観光庁
上記の表の左側、❶〜❸のどれか、かつ❹、というのが条件です。
- 国外の事務所への勤務、もしくは2年以上の滞在(予定、もしくは経過している)
- 滞在期間が6ヶ月未満の一時帰国であること
ということになるので、たとえばもう就労ビザで10年間働いているけど、7ヶ月一時帰国しているよーとかいう人はダメなわけですね。(それもまあ立派な一時帰国ですけどね…)
滞在期間については買う瞬間はバレない可能性はありますが、出国時に税関に書類を提出するので、最終的には判明してしまう情報です。(判明して追っかけで消費税取られるのかとかはわからないんだけど)
「駐在員」であれば❶、「駐在員の扶養家族」(いわゆる、駐妻・駐夫)は❶と❷のどっちで判別されるのかは不明ですが、どちらにしても免税の対象になることがわかります。
免税になるものってなぁに?
こちらも、観光庁HPに記載があります。
通常生活の用に供される物品(一般物品、消耗品)であること。
非居住者が事業用又は販売用として購入することが明らかな場合は、
免税販売対象外になります。一般物品
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上。
・販売合計額が100万円を超える場合には、旅券等の写しを経営する事業者の納税地又は販売場の所在地に保存すること。消耗品
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上、50万円までの範囲内であること。
・非居住者は、消耗品を購入した日から30 日以内に輸出する旨を誓約すること。
・消費されないように指定された方法による包装がされていること。「一般物品」について特殊包装を行った場合は「消耗品」の規定が適用され、合計金額が5千円以上となる場合も免税販売の対象とすることが可能です(平成30年7月1日より)。
※一般物品と消耗品を区分して、これまでと同様の免税対象要件で免税販売することも可能です。
詳しくは、消費税免税店の手引き(P.19)をご確認ください。
非常にざっくりいうと、こんなところでしょうか。
- すぐに使ったり飲み食いしてなくなっちゃうもの(消費物品)は量に上限もあるし、30日以内には持ち出す必要がある。
- その他のもの(一般物品)は、1日5,000円以上のものであること。
ただし、大前提として「免税店の許可を受けた店舗であること」が必要になります。
まったく同じ物品でも、免税にしてくれるお店と、できないお店があるということですね。
免税で買うものといえば
中国人の「爆買い」に現れるように、免税にして効果が大きいのはやっぱり「金額が大きい」ものなわけですね。
まあ、税金って製品の金額に応じてかけられるものなので、当たり前なんですけど。
そうすると出てくるのは、『ブランド品』『家電』『お酒』『医薬品』…
この辺りが定番でしょうかね。
どこで買う?
もちろん、どこでもいいんです、免税店なら。
ただ、免税で何を買うかなーという定番どころをみてみると…(『ブランド品』『家電』『お酒』『医薬品』)
あれ、これ、カメラと名のつく家電量販店やん。
と気づくわけです。笑
後述しますが、専用のレジがあったりと、免税の対応をする準備が整いまくってるので、とりあえずいっておけば間違いないよねっていう感じ。
もちろん、どこで何が安いかなんて情報があれば、それぞれ特定の場所に買いに行ってもぜんぜんOK。
たまたま赤坂見附で入ったセブンイレブンでも免税の表示が出ていたので、かなり免税店増えてきているみたいですね。
さて、購入!…の前に。必要な持ち物。
免税での買い物準備は、帰国する前から始まっています。
パスポートは入国スタンプが必要!
ビザの準備をお忘れなく。
以上のふたつにご注意を。
まずパスポート。
免税品購入の手続きは、パスポートを提示して、購入記録票をパスポートに貼り付けてもらい、それを出国時に税関で提出することで完了します。その際、入国スタンプを見て、いつ入国してきたのか、同時に口頭でいつ出国予定かを確認されたりします。
ここで留意点なのですが、近年、自動化ゲートが導入されたことにより、入国審査時、特に意識しないと入国スタンプを押されない可能性が高いです。
そのため、自動化ゲートを通過した後に、申し出て入国スタンプをもらうことが必要。
特に面倒なことはなく、スタンプ押印用の窓口に差し出すだけでOK(だし、日本の入国なので日本語でスタッフに聞けばいいし、安心してください)。
次にビザ。
旅行で行ってるのか、長期の滞在なのかを確認するために確認するために、ビザの提示を求められます。(提示を求められない店もあったので、そこは大丈夫かいなという感じもありましたが…)
滞在している国によってどのようなものがあるかはそれぞれかと思いますが、シンガポールで就労であれば通常「Employment Pass」、扶養家族であれば「Dependent’s Pass」というビザがカードで発行されており、これを提示することでOKでした。↓
まあ出国・入国時に必要な可能性も高いので、通常携行してるかと思いますので大丈夫ですかね。
さて!ついにお楽しみの免税購入!
免税ショッピングのお目当て
そもそも免税ショッピングを検討したのは、『ノートパソコンが欲しかったから』。
無駄にPC遍歴を公開すると…
<デスクトップ>
なんかHPのデスクトップ。
なんかDellのデスクトップ。
iMac 21.5-inch(Mid,2010) →急に音楽やるならMacだろと使い始めた。メモリ追加しながら騙し騙し使用。
Mac mini 2018 → Paypay祭りで慌てて購入。
<ラップトップ>
Gateway (なつかしー!)
Macbook Air 11-inch (Mid,2011)
Lenovo Yoga 3 Pro(Lenovoのキャンペーンでもらった)
Lenovo Yoga 900(上記が調子悪くなって交換になったら新しくなった)
iPad Pro 10.5-inch(いい加減タブレットの時代だろ!と思いって変えてみた)
まあそれはどうでもいいんですが笑、つまりはPaypay祭りでデスクトップを新調したんだけど、シンガポールに来て生活スタイル的にラップトップの方が必要だったじゃーん!と気づいた!
というのがきっかけです。
やはりApple製品同士の連携を味わっちゃうと、まあWindowsには戻れないな…ということでMacbook Proを選択。あとは、どこでどう買うかですね。
シンガポールでもApple製品は買えるよね?
もちろん買えます。
買い物好きにはたまらないオーチャードエリアに、綺麗なApple Storeもあり、サポートも問題ないし、『ベスト電気』をはじめ、家電量販店もあるのでシンガポールでの購入自体はもちろん可能です。
日本とシンガポール、Apple製品が安いのはどっち?
レートの問題で、実はあまり変わらないです。
世界的に見ると、どこのアップルストアで買うのが安い!というのはあるようなんですが、シンガポールの場合はあまり変わらない様子。
公式オンラインストアで比較すると…
実は日本のストアは税別、シンガポールでは税込で表示されているという罠もあるので、それを加味して比較してみます。
日本
¥164,800 * 1.08(消費税) = ¥177,984
シンガポール
S$ 2,188 * 82.39(円換算)= ¥180,269
※為替レートは2019/3/19現在
というわけで、ここでは若干シンガポールの方が高いです。
実は僕は比較するときに日本の税金を入れるのをすっかり忘れていて、シンガポールはApple製品めちゃめちゃ高いな!と思っていましたがそれは間違い。レートにより価格差が出てくるようです。(たとえば1シンガポールドルが80円のときには、若干シンガポールで購入した方が安いです。)
でもこういうのって、日本円の製品を日本円で買えるかどうか(円の持ち合わせがあるか)とかにも関わってくるので(両替すると手数料とかもかかってきちゃうので)、そんなに金額が変わらないのであれば、収入のある通貨の方で買った方が良さそうかなと思います。
ただし、免税となると話は変わってきます。
上記の比較は、それぞれ「税込み」。
日本で買えば免税となれば、それはどう考えても日本で買った方が安いですよね。
というわけで、一時帰国時に日本で購入することが決定。
まあ、実はそもそもPaypayキャンペーンでキャッシュバックがあったため、これを使えるところで購入したいという前提もあったんですけどね。
ついにきましたよ使う時が!!(消えたりしたらめちゃ公開しただろうなぁ)
ちなみにこのPaypayも、「登録電話番号が変えられない」という謎設定がまだ解決されておらず、なんだかなサービスでもあります。
というわけで
- 免税できて
- Paypay残高を使える
そんなお店。
ビックカメラでの購入。
免税購入、手続き面倒そうだから慣れてそうなところで買おう〜
ということで、ビックカメラ有楽町店へ。
さくさくさく。
購入完了です!!
しっかり、「消費税等 ¥0」や「免税」の表示がレシートにもありますね。
さりげなく、最下部にはPaypayで¥27,909分だけ払ったことが載っています。
<ちなみに>
Paypayはまた支払いのトリックがあり、「Paypay残高」と「その他の支払い」は併用不可。なので、「Paypayで支払います〜」とだけ言うと、残高が足りない場合はその他の支払い(クレジットカードなど)で払われちゃう可能性があるんですね。(仕様が段々変わっているみたいなので、挙動の名言は避けますが)
というわけで、今回はPaypay残高の「¥27,909分だけPaypayで!」としっかり伝え、残額はクレジットカードで支払い。たぶん結構いるんでしょう、嫌な顔せず普通に対応してくれました。これで、無事Paypay残高を使い切りました。
フロアによっては混んでるのでご注意を!
実は、他にもいくつか免税で買い物をしたのでそちらで体験したお話。
まずは混雑状況。
こちらは、奥さんに頼まれて美容関係の家電を購入した時のカウンター。
めちゃくちゃ並んでます。(免税専用カウンターで、免税以外のレジは全く並んでいない)
そんな並んでいない感じあるかと思いますが、まずそれぞれがカゴいっぱいにたくさん買ってるし、免税手続きするからそれぞれのお会計に時間かかるし。
30分近く並んだかも…
ちなみに、周りから聞こえてくるのはほとんど中国語。なるほど感たっぷりな体験でした。
非居住者向けの割引を活用!
家電量販店といえば、購入時のポイントが超重要ですよね。
残念ながら、免税購入には、ポイントはつきません。
まあ、免税で買いに来た人にポイントつけてもね、というのもありますよね。
Apple製品などだとここで話が終わりになってしまうんですが、その他多くの製品は実は割引が効きます。
こんな感じでクーポンがあるので、Webで探して提示すると、免税に加え、7%の割引に。
ポイント割引の代わりかな、という率ですよね。しっかり活用しましょう!
※クーポンがなくても、クレジットカード払いをすると5%の割引がきいたりするみたいですが、こちらの方が割引率が高いので、ぜひ。